2005年03月21日
異臭と浴槽の変色 ~1996年の日記より~
5月22日。朝から雨が降った。日中は特に激しく降った。午後、雨上がりの公園南西角の周辺で強烈な異臭が発生。井草森公園に面した住宅2軒のホウロウ製の浴槽が、水を張った上側だけ茶色に変色した。外出先から帰宅した家人が通報して、警察や東京ガスが出動し大騒ぎになった。
この住宅のある公園南西角は、杉並中継所方面から流れる下水管が分流する場所にある。一度に大量の雨が降ったため、下水管にたまったガスが配水管を通って溢れ出したのであろうということである。詳細は不明。
それにしても、ごみ処理に使った汚水を、そのまま住宅地の生活排水の下水管に流していたとは驚きである。7月初旬の中継所の汚水の水質検査では、「本来出ないはず」という総水銀とPHが「下水排除基準値」を上回っていた。8月1日に下水道局の立ち入り検査を受け、13日には下水の排出をストップした。汚水は年度末の3月に汚水槽を改善するまで、バキュームカーで吸い取り処分場まで直接運ぶことになった。
下水の問題だけでなく、ずさんな工事を、施設の他の箇所についても疑ってみたくなったのは私だけではあるまい。そしてこの浴槽の変色と強烈な異臭が起こったことで、東京都は、後に開かれた「杉並中継所周辺環境問題調査委員会」において、中継所周辺の健康被害を見当はずれの硫化水素説に導いていったと考えられる。
この頃になると、住民の間で「中継所周辺の空気がおかしい」と囁かれ、中には訳も分からず具合が悪くなって、友人の家を転々としたり、ホテルに泊まったり、健康だった人が入退院を繰り返した例まである。
6月19日には説明を求めて、杉並中継所に数十名が押しかけた。
杉並病 被害者
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