2005年04月10日
公害等調整委員会に関して
不燃ごみ杉並中継所周辺の健康被害関係者18名は1997年5月、公害等調整委員会に原因裁定を申請し、7月に受理された。第一回審問の同年9月から、第20回2002年4月審理終結、6月裁定まで5年を要したのである。
申請人本人の尋問は私も含め4名。1番早く身体の異変に気づいたTさんは、自身の受けた被害と共に、中継所周辺全体の被害について詳しく言及した。
学生寮寮母Kさんは、寮生の咳込みがひどく、田舎に帰ると治まるが寮に戻ってくると、体調は悪化し咳も激しくなる。やむを得ず退寮していく学生が増えたことを涙ながらに訴えた。
Sさんは中継所西出口付近で友人と立ち話をしているとき、排気塔方面から大きなふわふわしたグラスファイバーのようなものが飛んできて、見とれているうちに、その中にすっぽり入ってしまった。この後、咳が止まらなかったことを話した。それは固体だったか、ガス体だったかと何度も質問を受けたが「わかりません」と言った。Sさんの撮った写真の中に、大きな雲のような影のあるものが何枚もある。グラスファイバーの様なものとの関係はどうなのだろうか。
参考人として専門家の証言が相次ぎ、眼科臨床研究の宮田先生、疫学の津田先生の話は、明快で心を揺さぶられた。内科医の大谷先生は夫人も被害者であり、被害者の聞き取り調査、健康アンケート調査の分析など、関連付けての話には説得力があった。
杉並中継所に勤務して1年余りの東京都の職員は、参考人としての証言の中で、中継所の稼動状況を次のように述べた。
朝 8時25分頃 - コンパクター始動
8時50分頃 - 作業開始
夕方 3時30分頃 - 作業終了
4時 - コンパクター機器停止
コンテナ車は通常、朝8時30分、早ければ8時に搬出を始める。
ところが機器停止後、中継所に1晩留め置かれたコンテナ車7、8台は早朝7時頃、守衛や職員の出勤以前に、数珠つなぎになって搬出する。そのときの空気の悪さは、ただごとではない。この現状をKさん、写真家のTさんなど幾人も目撃している。それに2004年秋の環境モニタリング調査で、初めて調査した場所で化学物質の異常に高い数値が検出されている。それでも行政側は基準値がないのだから、問題はないと言う。中継所の中は何も問題はないとして、汚れた空気をそのまま屋外に排出しているとすれば、許すことは出来ない。
中継所西出口(コンテナ車搬出口)の前にある学生寮の寮母や寮生の健康被害、また植物の枯れや傷みの発生も当然と言える。この西出口は、排気塔・換気塔と併せて汚染物質の排出口であることは間違いないと思う。
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