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私立かしのき保育園の保育サービス

取材日 2004/8/22

かしのき保育園
かしのき保育園

 東京都多摩市にある私立かしのき保育園は、京王永山駅から徒歩5分という好立地にある保育園だ。
 駅から近いというとマンションやビルのフロアを利用した、いわゆる駅前保育園と思われがちだが、かしのき保育園は広い園庭にプール、その他充実した環境が整っている。

 だが、かしのき保育園の人気の理由は、立地条件や施設が良いというだけではなく、隅々まで行き届いたきめの細かい保育サービスにある。

 例えば、0,1,2歳の乳児は月齢別のクラス編成を行い子どもの成長に合わせた保育を行うと共に、3,4,5歳は年齢でクラスを分けるのではなく、世代を超えた交流を活発にするため縦割り(異年齢)でクラスが作られている。

こだわりの家具
こだわりの家具

 

木の遊具で遊ぶ子どもたち
木の遊具で遊ぶ子どもたち

 

福島先生と子どもたち
福島先生と子どもたち

 一方で、生産者の顔の見える材料だけを使用する給食はもとより、調理場で使う水道水には残留塩素を取り除くための活性機を使用し、何の変哲もない棚に見えても児童がストレスを溜めないよう引き出しがスムーズに動くよう細かい設計もなされている。
 そして園庭に目を向けると木で作られた遊具が目に入る。これらの遊具は「おやじの会」の協力で作られたものだが、そこには「無機質な素材は、冬は冷たく夏は熱い。木を使うことで木のぬくもりにより季節を感じることができるようになる」という思いが詰まっている。

 かしのき保育園の福島さんは「子どもたちが気持ちよくすごして、笑顔でお母さんやお父さんと帰っていく。それが保育園の仕事で、子どもが保育園にいる間だけで仕事は終わりではありません。私たちはその後も考え保育のプロとして仕事をやっている」と話す。
 そして、私立園には若い職員だけでベテランがいないのではとよく言われるが、かしのき保育園では31名の常勤職員がおり、その中には開設以来のベテランから若手までうまくバランスが図られている。また、認可基準の職員配置だけではなく、加配のために非常勤を採用しており、スタッフの人数は総勢55名となっている。

 こうした保育内容を見ると、料金が高いのではという疑問を持つ人も多いかもしれないが、私立の認可保育園の料金は公立園と同じく所得で料金が決まるため、その心配はない。私立園と言うと料金が高いと感じるのは、今の保育制度が公立、認可私立、認証、認可外といくつもの制度が複雑で混在しているためと考えられる。

 また、認可私立保育園全てが「かしのき保育園」のような保育を行っているかと言うとそうではなく、認可基準ぎりぎりのサービスを行う園もあれば、それ以上のサービスを行う園もあるなど、運営主体によりその保育内容にバラつきがあるのは否めない。その点公立は、全て横並びで一定水準以上も以下もなく、平均した保育サービスを行っている。

 安心して預けられる保育園を望む声、教育プログラムなどが充実した保育園を希望する声、いつでも預かってくれる保育園を重視する声。保育へのニーズがより多様化している今、福祉施設として始まった保育園はどのように変っていかなければならないのか。保育政策は大きな転換期を迎えている。

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