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仲町小学校の取り組み

取材日 2004/4/14

仲町小学校
仲町小学校

 1980年から旧文部省が進めてきた「ゆとり教育」。この「ゆとり教育」の集大成として、2002年4月から新しい学習指導要領が導入され、また、学校週五日制がスタートしました。
 新しくなった指導要領では、学習内容が3割削減され、授業の時間数も年間で小学校で418時間、中学校で210時間削減され、その分、子どもたちにゆとりが生まれるとされています。しかし、学習内容の3割削減は、子どもの学力低下につながりかねないと不安を抱える保護者は依然として多くいます。

 一方、現場を見ると各自治体、各学校ごとに「特色ある学校」作りが行われており、少人数学級、2学期制、小中一貫など従来の「どこの学校も同じ」といった体制から、個性的な学校運営がなされるようになってきています。

 そんな中、練馬区でも2学期制を取り入れている学校があります。そのひとつ仲町小学校を取材しました。

 仲町小学校の特色はなんと言っても「2学期制」です。学期が前期、後期となり通知表での評価が10月中旬の前期終了時と3月下旬の後期終了時の2回となります。通知表作成が一度なくなる分、授業時間数を多く確保でき、また、事務作業の軽減により、子どもたち一人ひとりとふれあう時間を増やすことに成功しています。

物井弘校長先生
物井弘校長先生

 物井校長先生は「5日間で6時間授業だと、3時半に学校が終了するため、先生と子どもがふれあう時間を充分取れなかった。昔の相対評価と違い、絶対評価は一人ひとりの子どもをより深く理解しなければならない。先生と生徒のふれあう時間が増えることでよりきめの細かい教育が可能になった」と2学期制により生まれた時間の効果で、先生と生徒の関係が深まったと話します。

 ですが、保護者の間には2学期制により通知表が一度なくなることへの不安もあったといいます。そこで、取り入れたのが夏休み前に先生と生徒と保護者で行う「3者面談」です。個人面談は珍しくないが小学校で3者面談を行うのは練馬区内では珍しい試みだということです。

たてわり活動
たてわり活動

 3者面談終了後、学校が行ったアンケートでは、「良かったと思う、少し思う」という声が65%、「どちらともいえない」が25%、「良く思わない」7%、その他3%と前向きに評価されています。
 「良かった」との理由は「先生と子ども関係が把握できる」「通知表よりも先生とお話できることのほうがありがたい」など。一方で「よくなかった」理由としては「子どものいる前では話しにくいことがある」「3者面談の意図が良く分からなかった」などがあげられています。

 仲町小学校には、学年の枠を超え生徒たちがふれあい人間関係を育んでいく「たてわり活動」や、地域の農園を活用し練馬大根やサツマイモなどを栽培し収穫の喜びを学ぶ「自然体験活動」など多くの特色があります。

たてわり活動
たてわり活動

 「豊かな関わりの中で学びあう子」。教育目標であるこの言葉の通り、ゆとりある環境の中で人間関係が育まれている仲町小学校では、ここ2年間「学級崩壊」や「不登校」はまったくないと言います。
 社会の変化や、子どもたちを取り巻く環境の変化に対応した多様な「学びの形」をどう用意していくのかが注目されていますが、仲町小学校の取り組みはその答えのひとつなのかもしれません。

※仲町小学校 氷川台2-18-24  3932-5360

 

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