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2005年10月31日
個人情報保護の境界線
9月の集中豪雨の際に中野区の課長が被害にあった区民の個人情報をNHKなどに提供し処分を受けましたが、その処分を巡り論議をよんでいるようです。今回の個人情報の提供は浸水被害にあった区民にNHKが料金の減免をするために個人情報を求めたもので、あくまでも救済のための提供という側面があります。しかし、昨今、住民基本台帳の閲覧制限が強化されるなど個人情報の提供には細心の注意が必要となっている時代背景からすればもう少し慎重な対応も必要だったとも考えられます。
個人情報保護を巡っては、個人の権利として認められるものであることは言うまでもありませんが、過剰な保護により防災や地域福祉と言う面で不便を強いられている状況もあります。例えるとある事件が発生し警察と役所が連携を取らねばならない事態が発生したときも、お互いの組織が個人情報の保護を理由に情報の共有がなかなか進まないという事例も起き始めています。
一方で個人情報の悪用が後を絶たないということもあり、個人情報の保護と言うのはどこまでが厳守されなければならないのかその境界線が難しい状態になっているともいえます。
さて、個人情報保護と直接は関係するものではないですが、今日役所に赴く際にあるご老人に道を尋ねられました。聞いてみると目的地まで歩いていこうと思っていたのだが道に迷ってしまったようで、すでに5キロ以上歩いている様子でした。そして目的地まで歩いていくと言うことでしたが目的地までは歩くと2時間近くかかる距離でした。何とか目的地までの良い手段が見つかったから良かったものの、なぜもっと早く道を尋ねていなかったのかと感じていたところ、ご老人は「道を尋ねようにも、声をかけても素っ気無く対応されたり、無視されたりすると辛いから、声をかけにくかった。みんな忙しそうに歩いているしなんとなく声もかけずらい雰囲気もあったから」と理由を話してくれました。理由を聞いてなんとも嫌な世の中だと思うと同時に、それほど殺伐としている社会環境にあるのかもしれないと思ったところです。
いずれにしても個人主義というものが行き着いた先と言うのは、他人にまったく干渉しない社会なのかと思ってしまったりしますが、何か大切なものが置き去りにされているような気がしてなりません。
投稿者 takao : この記事へのご意見 (0) : トラックバック (0) : 議員活動
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