「今日のひとこと」トップページ
前の記事:理解しているつもりでも・・・
次の記事:自分たちで町を作る

2004年11月12日

信頼の上に成り立っているはずだけど・・・

15年度末で練馬区の特別区民税・都民税の滞納額は63億円に上っています。これは過去からの積み上げにより63億円という膨大な滞納額生んでしまったということで、普通の感覚でいえば、ここまで滞納額が大きくなる前になぜ改善しておかなかったのかと思うかもしれません。

しかし、行政が公権力の発動である差し押さえなどを行うには、公権力の行使という面で重大な決意が必要になることから、通常は納付の催促などを行い、納税者の自発的納税を促すことで対応しているのが現状です。そのことがどのようなことを引き起こしたのかというと、「納税をしなくても無視していれば取られないならそれでいい」という納税者のモラルハザードを招くことになり、まじめに納税している人たちの間にも不公平感を広げ、滞納者が増えていくという悪循環を生み出してきたのです。

そんな中で11日、支払能力があるにもかかわらず約15年にわたり高額の滞納を行ってきた住民に対し、初めての立ち入り調査を行い、絵画5点などの差し押さえを行いました。今回の対応は悪質な滞納者に対する異例の措置ということですが、初の立ち入り調査・差し押さえを行ったということは、今後、滞納は許さないという強い決意の表れなのかもしれません。そして、その対応の是非は本来ならば肯定されていいものだとも思います。

しかし、果たして滞納者が完全な悪と言い切れるものなのか、確かに納税の義務を履行しないことは許されることではありません。一方で、徴収する側の行政にも納税に対する説明責任をしっかりと行い納税者の信頼にこたえてきたのかという疑問もあります。それは、一生懸命働き収めてきた税金が、まったく見当違いのことに使われたり、またはどのように使われているかはっきりとした説明を怠ってきた場合には納税意欲がそがれるのは自明の理のように思うからです。

1978年6月、アメリカのカリフォルニア州で拡大する税負担に対し、NOと声を上げた住民が提案した「プロポジション13号(納税者の反乱)」が圧倒的多数で可決され、税収が減少したカリフォルニア州政府は、大幅な事業の廃止・見直しを行うと共に効率化を進めざる終えなくなりました。

税制がまったく違う日本で同じことが起こることはありえませんが、税金の滞納だけでなく、年金や国民健康保険などの社会保障料の滞納を見ていても他人事ではないなと思うところです。

投稿者 takao : この記事へのご意見 (0) : トラックバック (0) : 区政の動き

この記事のトラックバックURL:
http://www.nozakitakao.net/mt/mt-tb.cgi/586

 

ご意見欄

この記事へのご意見・ご感想を投稿できます




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)