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2007年02月23日

リフレッシュが必要なのは元気な高齢者だけ??

予算審議4日目は高齢者や障害者の福祉などが主な内容となる保健福祉費の審議が行われました。

ここでは、やはり先日お伝えした高齢者いきいき健康事業で65歳以上の元気高齢者に対し3000円分の「いきいき健康券」という金券を約2億8000万円をかけて行うことへの質問が相次ぎました。

質問を通じては、この事業に対し自民党・公明党・共産党は賛成の立場のようで、私や民主党、生活者ネット、社民党は問題があるという立場ということが浮き彫りになりました。

さて実際の質疑で今回の事業の意義について担当の部長や課長は
⇒特に高齢者になると引きこもりになる。外に出てもらい元気になってもらいたい。
⇒高齢者対策は様々行っている。介護保険でいう要支援にならないための位置づけ。
⇒介護保険の認定を受けている人が2割を切っている。介護保険の恩恵を受けていない人たちに対するサービス。
⇒とりあえず2年間行うが、成果などを検証して今後の継続を考える。
など理由を述べました。

しかし、引きこもりになるのは何も高齢者だけではなく子育て中の世代や若者も同じです。そしてリフレッシュが目的であればすべての世代が疲れています。
次に介護保険で要支援にならないためというのであれば、介護保険で新たに創設された介護予防という枠組みでやるのが基本のはずです。
また、介護保険の恩恵を受けていない人へのサービスというのであれば、本来保険と言うのは必要な人が必要なサービスを受けるために掛け金をみなが支払っているもののはずです。そして健康保険料を払っていても元気で使っていないからといって特別なサービスなどはありません。
さらにいえばこの事業は、金券をもらったり使ったりする際の本人確認はないためなり済ましは容易であるなど、制度自体もずさんな状況です。

選挙前に突然打ち出したことから完全に選挙向けのばら撒きとしか思えないような事業だといえますが、本来ならば介護保険料を軽減するなど本当に必要なことはあると私は思っています。

昨年国が行ったある調査で「生涯を通じた社会保障や公共サービスなどの受益と負担の差(純受益)が、世代間で最大1億円近く(1世帯平均)開く」という試算がでています。
これは、現行制度のままでは、少子高齢化の進展で若年層に負担がしわ寄せされ、高齢層は受益が負担を大幅に上回るということを裏付けたものです。

具体的には、「02年時点の年齢で試算で60代以上(1世帯平均)は、教育、道路などの公共サービスのための政府支出や年金、医療、介護などの受益は2億円になる一方、保険料や税といった負担は1億4千万円余で、5647万円の受益超になり、 40代まで受益が上回るとされています。一方、30代では負担が受益を上回り、743万円の負担超。20歳未満とこれから生まれる将来世代の負担超は3952万円に拡大。60歳以上の世代と将来世代の1世帯平均の格差は9599万円と1億円近くに達する」(朝日新聞記事より)というものです。

こうしたことが明らかになっても投票率の高い高齢世代の票ほしさに選挙前にばら撒き型の福祉を行うというのは本当に終わりにしなければなりません。

投稿者 takao : トラックバック (0) : 福祉・医療・介護 : にほんブログ村 政治ブログへ

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