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2007年01月24日

もっと注目されなければならない問題

これまで児童虐待の問題ははライフワークとして取り組んできていますが、保護された虐待を受けた子が過ごす児童養護施設の問題は虐待がクローズアップされるようになっても未だ光が当たっていない問題です。

そんな中、毎日新聞が都道府県・政令市の児童養護施設の状況を調査した結果が報道されました。調査では虐待の増加により児童養護施設がパンクしていると指摘していますが、パンクしていると同時に劣悪な住環境である施設も依然として多いことについては残念ながら触れられていません。(毎日新聞⇒http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070123-00000063-mai-soci

実際に起きている事例としては今年4月に東京都は施設の設備や環境が劣悪で改善の必要があるとして措置停止(受け入れ先として不適切)していた養護施設に対し、児童を受け入れる先が十分にないということを背景に、運営が改善されていないにも関わらず、措置停止を解除しています。

いうなれば、環境が劣悪でも受け入れ先がないよりはマシといった判断だったのでしょうが、十分な運営資金を確保することが難しい養護施設に対する行政の関わり方こそ見直す必要があるのではないかと私は思っています。そして上記の施設に対しても措置停止を解除するのならば税金を使ってでも施設の充実を図るべきだと思うのです。

養護施設の問題は、なかなか光が当たらない部分なのですが、もっと社会全体で注目をし考え支えていかねばならない問題なのではないでしょうか。

※参考 過去に書いた日記(2006年7月27日)↓

虐待を受けて保護された子どもや養育困難で保護された子どもたちが暮らす児童養護施設は全国に557施設(民間)、東京都に59施設あります。

近年児童虐待は相談件数が3万4451件と過去最高を更新し続けていますが、それにあわせ児童養護施設への受け入れの要請も急増しており、施設の定員はパンク寸前となっています。

一方で児童養護施設は十分な運営費があるわけではなく、施設の設備などに関しては十分な対応が図られている施設とそうではない施設が混在しています。

そんな中で、二つの養護施設を取材してきたのですが養護施設の関係者の間では学校選択制の導入による影響が出てきているようです。

その影響とは、養護施設で暮らす児童は施設から学校へ通学するのですが、これまでの学区による入学では問題にならなかったことが学校選択制が導入されることで受け入れ側の学校の対応が変化しているところもあるようです。

その理由は、選ばれる学校となるためにいわゆる優秀な生徒の確保に力を入れる学校が出てくると、ネグレクトや不登校などで学習が遅れていた子どもは必然的に学習については遅れがある場合が多く、そのことが、学力テストの学校の平均点を押し下げてしまうということが影響しているようです。

これは他の自治体での話しですが、練馬区でも中学校に学校選択制が導入されることから、そのような問題にどのように対処するかが課題となります。

それにしても、養護施設への行政からの充実した補助がない理由を質問に対して「養護施設は票(選挙)にならないと思われているからでは」といわれたときに政治はいったい何のためにあるのかとつくづく感じさせられました。

※東京都は国基準の職員配置6対1に対し5対1とするなど他の自治体より充実した補助を行っていますが、これは国基準がもともと低い水準であることからまだまだ十分とはいえない状況です。

投稿者 takao : この記事へのご意見 (1) : トラックバック (0) : 子育て・教育 : にほんブログ村 政治ブログへ

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ご意見欄

 私も、子どもの虐待防止に関わる活動をしてきましたが、まだまだあらゆる面で遅れがあると感じています。

 野崎さんのおっしゃるように、児童養護施設の状況は、かなり厳しいと思います。人的資源と、運営資金、さらには、周囲の理解などが不足していることから、2次被害の心配もあります。
 たとえば、グループホームを運営して、被虐待児の受け入れ環境を整える取り組みもされていますが、まだまだ数は足りません。

 学校でも、学習面での遅れや、問題行動などは、幼い頃からの虐待が原因の結果であることも多く、周りの大人がどう関わるかで、その後の状況は大きく変わってきます。

 児童虐待防止法が施行されて7年。子どもたちのおかれている現状はどうでしょうか?

 殴られてもいい・・・つらい思いをしていい・・・そんな子どもは、1人もいません。

 防止の分野で出来ることの取り組みとともに、更なる被害を生まないための取り組みにも力を入れるべきです。

 いま、行政が真剣に関わらなくてはいけない問題ではないでしょうか?

投稿者 ほんむら 久美子 : 2007年01月25日 06:46