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2007年01月15日

NPOと児童虐待対策

東京ウィメンズプラザで子ども未来財団の主催による「子育てするならわがまちで!都市型子育て支援の課題を探る!」というシンポジウム(参加無料)が行われました。
http://www.tokyo-kosodate.jp/modules/news/article.php?storyid=27

シンポジウムには全国で子育て支援を行っているNPOや行政関係者などが参加し、各地の最新事例や現状の問題点などをテーマ別に分け分科会形式で勉強していきます。

その分科会の中で私が参加したのは「虐待予防―行政と子育て支援NPOの連携の課題」というテーマです。虐待についてはこれまで一貫してその体制整備に取り組んできていますが、児童相談所の拡充や子ども家庭支援センターの機能拡大などは思うように進んでいません。

それは先進自治体以外はどこでも同じ現状のようですが、そこで注目されているのがNPOです。しかし、子育て広場事業などでNPOが活躍することはスキル的にも可能でありその広がりを期待していますが、虐待対策となると私は疑問があります。

なぜなら、まず第一に日本のNPOは海外のNPOと違い未だボランティア(非営利=無償)を要求される社会風土の中での活動であり、NPOで働くスタッフに十分な給与が支給されているとは言い難く、組織としても台所事情は火の車のところが多いのが現状です。

そして協働という美名のもとでNPOなどとの協働を進めようとする行政も業務の内容に見合った費用を計上しているとは言い難い状態で日本のNPO活動は思いに支えられたマンパワーに頼ってしまっている現状があります。

そのような状況で児童虐待というメンタル的にも厳しいセグメントをNPOにというのは難しいと思うのです。実際に児童虐待の現場に出ると児童相談所以外には立入りや保護の権限がないため無力感に悩むときが多々出てきます。それでは現場が疲弊してしまうと思うのです。

今日、事例報告をされた方は「支援をする人を支援する体制が必要」と話していましたが、仮に児童虐待の分野で協働を本気で進めるのならば支援する人を支援する体制を充実しなければできないといった方がよいのかもしれません。

海外では児童虐待でも活躍する高度専門的な知識と技能を兼ね備えたNPOは確かにあります。しかし、海外ではまず大学教育などでソーシャルワークを学んでいる場合も多くまた非営利=無償という組織ではないため人材育成なども充実しているという背景があります。

一方で日本では未だ大学教育レベルで児童専門のソーシャルワーカーを育てる教育機関はひとつもなく、人材を育てる環境すら整っていません。だからこそ「支援する人を支援する体制」というのが本当に必要になってきているのだと改めて感じたところです。

余談となりますが、23区の中で積極的に子育て支援に取り組んでいる世田谷区では、子ども家庭支援センターが5つあり、さらに中核には子ども・子育て総合センターが整備されています。そして、業務の内容と対応ても組織体制が充実していることからきめの細かい対応などが行われています。練馬区と差はとても大きなもので改めて練馬区の体制整備を早急に充実しなければならないと痛切に感じています。

投稿者 takao : トラックバック (0) : 子育て・教育 : にほんブログ村 政治ブログへ

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