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2006年09月08日
活力ある地域の創造と地方分権型社会とは
定例会開催前で議会審議へ向けた準備に追われている毎日ですが、今日は前宮城県知事の浅野史郎さんの講演を聞きに自治総研セミナーに足を運んできました。
浅野史郎前知事は積極的に福祉政策を進める改革派の知事として有名な方でこれまでも何度かお話を聞いたことはあったのですが、「活力ある地域の創造と地方分権型社会」という全国の自治体で課題となっている課題へどのような問題意識を持っているのかを知りたく参加したものです。
さて、地方分権が進むと自治体はどうなるのかというビジョンはなかなか描きにくく、よく言われるのは、ふるさと・美しい自然・ぬくもりなどの抽象的な言葉です。しかし、これだけでは何も分かりません。浅野前知事はこのことを「スペシャル(地域特性)」⇒かけがいのないもの(地域的に違って当然)⇒地域への誇り。と位置づけています。これは、地方分権がなされれば地域が活性化すると思われている節が強くありますが「何を持って活性化」というビジョンは地域によってまったく違うという重要性を述べているともいえます。
そして、「地域の活性化」というとこれまでの国土政策では、公共施設や近代的なビルが立ち並ぶ都市のようになるのが活性化と位置づけられ、それは公共事業の大義名分という錦の旗とともに多くの人に活性化とは都市化という認識を植えつけてきました。
しかし分権型社会というのは、自治体が描くビジョン・価値観をまちづくりに反映させることが可能になることです。それは自治体間の格差を広げる可能性も強く含んでいる一方で、格差を広げる可能性があるからこそ、そこに自治体の創意工夫を生かせる土壌が生まれてくるのだといえます。このことを良いとするのか悪いとするのかは有権者が選挙を通じて選ぶこともでき、また市民参加を進めることで積極的に取り組むことができるようになります。
また、講演の中でなるほどと思ったのは「なぜ公共施設が有効活用されないのか」の原因について、「血みどろの努力、本当の必要性・危機感・切実性に追われて作ったものではないから」という分析は説得力のあるたとえでもありました。
その他にも貴重なアイデアや問題意識などを学ぶことができましたが、午後に行われたシンポジウムでも高知市の吉岡氏が掲げた
・「質の高い公的サービス」を目指した、住民ニーズに合致した効率的・効果的な施策展開と「低コストの公的サービス」をめざしたコスト意識を持った徹底した行財政計画の推進が重要である。
・どんなすばらしい施策であっても経費と時間は最小にする必要がある。市民のニーズが伴わなければ効果はない。
・行政の責務として、明確でわかりやすい、住民の意思決定に資する行政情報の提供と説明責任が極めて重要であり、行政においてしっかりとした仕組みを構築する必要がある。
などの自治体運営に必要な意識の提示は今後の参考になるものでした。
まとまりのない文章になってしまいましたが、こうした最新の自治体運営などについての研究会は分権社会に備えたビジョンの策定にとても役に立つものです。議員だけでなく区の職員などもこうした機会に積極的に参加し区政に生かしていける仕組みを充実させなければ、ビジョンなき自治体になってしまうのではないかと参加者の顔ぶれを見ていて強く感じたところでもありました。
投稿者 takao
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