「今日のひとこと」トップページ
前の記事:練馬区立美術館について
次の記事:駅にも自動交付機が広がります。
2006年08月25日
仕事が目的か事業の成果を還元するのが目的か
来年度予算の策定作業が進められるこのこの時期は、いろいろな団体から予算の要望を受けたりします。イメージ的には国会の議員会館に行列をなす業界団体というイメージに近いのですが、国会では族議員の力が弱まったことから今はこのような議員詣ではずいぶん少なくなったようです。
一方で練馬区をみるとまだまだ仕事をください的な要望活動を見ることがあります。いわゆるこの業界団体と政治との予算要望の関係は、予算をつけて仕事を作る代わりに票と金の応援を依頼するといった関係が根強く、そのことから私はこの3年間会派の中でも特定の業界団体からの要望活動には反対し協力をしてきませんでした。
しかし、この要望活動というのも、本来は仕事を獲得をするのが目的ではなく、専門的な技術による社会貢献的な事業を目的とするのならば、専門家の政策提案という形にもなりえるため、今年は予算をつけてくださいという要望ではなく、政策提案を受け付けるという形にしました。
そして、幅広く提案を求めるために既存の団体だけではなく、広く市民団体やNPOなどにも提案の案内を出したのですが、なかなか実を結ばないのが事情です。
しかし、昨日お話した団体の中には、「予算をつけるとかではなく、現状の問題意識を議員と共有し一緒に考え改善策を創造していく機会にできれば」というお話を頂くなど少しずつかもしれませんが「議員にお願いする」という意識から、「議員とともに考え、提案していく」という意識も生まれつつあるようです。このことは議員もただ気前の良いことを言うだけではなく、必死に勉強しなければならないということでもあり、そうした政治風土が生まれ始めたことをとても嬉しく思っています。
いずれにしても、高度成長期、右肩上がりの経済成長の時代が終わり「利益分配型」の政治はすでに不可能となっています。ある本では、これからの時代を社会保障などの支えを誰が担っていくかという「不利益分配型」の政治にならざるを得ないとあります。確かに、これからの少子化・高齢化社会の社会保障を充実させていくためには「負担」は確実に必要であり、それをどのように制度として作っていくのかは政治家の役割であるといます。そうしたことからも、これからの政治家というのは有権者受けする耳に聞こえの良い政策を語るのではなく、現状と未来の予想をしっかりと見極めたうえで本当に必要な政策に税金を投入するということを有権者とともに考えていくという政治姿勢が重要になってくるともいえます。
すでに社会保障の分野や税金の分野では医療費や介護保険料、減税の廃止などなど着実に「不利益の分配」が始まっているのですが、一方でいまだに「利益分配」を求めそれに応えようとする政治もまだ根強くあります。
「要望から政策提案へ」まずはそのような意識改革がこれからの時代に求められている政治のひとつの役割なのだと強く感じています。
投稿者 takao
: トラックバック (0)
: 政治全般
:
この記事のトラックバックURL:
http://www.nozakitakao.net/mt/mt-tb.cgi/769