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2006年06月29日

司法にゆだねるしかなかったのか・・・・

練馬区の区立保育園の民間委託はそのやり方をめぐり全国でも悪しき例として有名になってしまいました。それはある雑誌の「実験台に乗せられた練馬・横浜の子供たち」という見出しがすべてをあらわしているのかもしれません。

そして、今月26日に区民の方が光が丘第八保育園の委託企業との契約による委託金の支出は違法だとして志村豊志郎練馬区長に対し契約を無効にし、委託料3億1800万円の区への返還を求める訴えを東京地裁に提訴しました。

これまでの光が丘第八保育園の混乱は、区の準備不足そして理念なき委託の進め方が招いているのは間違いありません。そして、その一番の犠牲者は第一に子どもであり、保護者、そして幹部職員以外の現場職員、事務職員、そして委託先の職員と多くの人たちを疲弊させてきてしまいました。

その責任は、確かに行政の最高責任者である区長ではあるのですが、一方で本来、司法の場にまで行くことなくしっかりとした民意と現状把握に基づき行政の暴走を止められなかった練馬区議会にも大きな責任があるのは間違いありません。どのような問題指摘をしていようが結果的に多くの方々に苦しみを与えてしまうこととなった委託に対する責任は私も例外ではないと強くその責任を感じています。

では、どうすれば議会が力を発揮できたのかを考えると、指定管理者制度と違い、業務委託というのは議会の議決を必要としないため、行政が業務委託を進めようと思えば議会にはその旨を報告するだけで進めることができます。実際は年に一回の予算の議決によって暴走を止められるといえるかもしれませんが、幅広い自治体業務全体の予算を、一部の事柄のみですべて否定することは難しいと個人的には考えています。だからこそ、対人サービスを主な業務とする委託業務は指定管理者制度のように業者の決定についてを議決事項とすることで議会の責任を明確にするととも行政の暴走にストップをかける機能も担保できると思うのです。

実際、上記のようなことをできるのかといえば地方自治法96条2項で「普通地方公共団体は、条例で普通地方公共団体に関する事件(法定受託事務に係るものを除く。)につき議会の議決すべきものを定めることができる。」と定められており、議会が本気になれば可能です。しかし、そのためには地方議員としての責任感と地方議員の仕事についての深い知識と認識が欠かせないことから、そのような意識を持った議員を増やさなければなりません。

対人サービス業務を行う事業の業務委託に関する議決事項の追加に関しては、指定管理者制度では担保されていることから、業務委託が議会をすり抜ける抜け道にならないよう、何かしらの制度の整備が必要だといえます。

いずれにしても、一日も早く光が丘第八保育園の子どもや保護者が安心できる環境をつくるとともに、二度と同じことを繰りかえすことができないよう議会としてできることを全力で行っていかねばなりません。

投稿者 takao : この記事へのご意見 (2) : トラックバック (0) : 子育て・教育 : にほんブログ村 政治ブログへ

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ご意見欄

一番の問題は区長が保護者と直接会って話をしなかったことだと思います。区長は「担当部課長を通じて報告を受けている」と言っていますが、保護者の思いが区長に伝わったとは思いません。区は光八保育園の事業者ピジョンに対して改善勧告をだしましたが、保護者に対しては未だに謝罪はありません。
こども、保護者に対してメンタル・ケアもしていないのは問題があると思います。

投稿者 アッキー : 2006年07月01日 23:47

アッキーさん、いつもコメントありがとうございます。区長が区民である保護者と会って直接話をしなかったことは、私も理解に苦しむ行動です。区長というのは選挙で選ばれる政治家であり行政マンではないのですが、今の区長は行政マン時代と同じ感覚でいるのではないかと普段の行動を見ていて感じています。

業界団体など親しい団体や区民とは気軽に会い、意見の違う区民とは接点を待たない。そのような姿勢の政治はもう終わりにしなければなりません。政治家にとって大切なのはどんなことでも逃げずに直接意見を聞き、ともに考えていく、そういった姿勢が行政のトップたる首長には特に必要なのだと思います。

しかし、ただおかしいと思い批判だけしていても政治は変わりません。だからこそ力をあわせて動いていくことが必要なのだと思います。
7月2日の「今日のひとこと」もぜひ読んでください。

投稿者 野崎たかお : 2006年07月02日 23:41