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2006年05月19日
なかなか答えが出ない課題・・・・
ここ数日、今後定年を控えている方々とお話をする機会が多いのですが、そのときに主な話題となるのが「定年後は今の生活を維持できない」という内容です。
特にこのような悩みを持つ方は持ち家ではなく賃貸で暮らしている方が多いような気がしていますが、住宅ローンの返済が終わっている家庭と賃貸で暮らしている家計では毎月の住宅費の支出が大きな差になっており、それがひとつの要因であるとも考えられます。
そして、話を続けていくと「どうすれば今の生活水準を維持できるのか」という話題になっていくのですが、これは本当に難しい問題であるといえます。仮に定年が延長となっても給料が上がることはほぼ望めません。やはり減少していくことから現状維持をするためには貯蓄を切り崩していくのが現実的といえます。しかし、ここでまた大きな問題が出てくるのです。なぜなら日本は貯蓄大国といわれていますが私が最近話をする方々の状況を見ると貯蓄に頼れる方は少数だからです。
日本の家計貯蓄率というのは、2004年度国民経済計算確報によると2・8%で下落の一途をたどっています。下落の要因は高齢者の人口比率が1%増えることで貯蓄率が0.5%減るということが言われていますが、そのように考えると極論になりますが家計貯蓄率が0になるのも時間の問題だといえます。
しかし、この家計貯蓄率というのも実際は当てにならない指標であり、家計調査における貯蓄率は勤労者世帯の貯蓄概念で、ここで含まれている高齢者は勤め先の収入のある高齢者世帯のみであるということです。すなわち公的年金を所得の源泉にしている高齢者は含まれてはいません。では高齢者無職世帯の貯蓄率の動向を見ると(内閣府の調査)1990年以降貯蓄率はマイナスで推移しさらにマイナスの幅は大きくなっています。
こうしたデータを見ると定年後、仕事を続け収入を得られる目処が立っている世帯とそうではない世帯での定年に対する危機意識は大きな隔たりがでてくるのも当然といえます。ですが、今後の高齢化のことを鑑みると、昔のように定年後はばら色の人生というような状況を想像することはできません。そして現役時代と同じ生活水準を簡単に維持することも難しいといえます。団塊の世代の定年退職を前に団塊の世代の引退によるプラスの部分や可能性を論じるものは多々ありますが、一方で生活のためには引退できない方々もおり、そのような部分をどのように考えセーフティーネットを構築していけばいいのか、本当に難しい問題です。
投稿者 takao
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