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2006年04月26日

特別支援教育コーディネーターの重要性

今日はLD研究の第一人者である学芸大学の上野一彦教授に特別支援教育の現状と課題についてお話を伺ってきました。

なかでも特別支援教育では特別支援教育コーディネーターの役割が重要になることから、現状や課題について詳しく聞いてきました。

まず、特別支援教育コーディネータの役割は、関係機関との連携協力の要となるため障害のある子どもの教育については、担当する複数の教師、職員、保護者、外部の専門家などとの接点にならねばならず、また 小・中学校の場合には、担任教師、特別支援教室の教師、学年の他学級の教師、またTTや小グループの担当者、管理職の教師。また保護者や登下校の付添担当者など保護者を支援する関係者、さらに、就学前に在籍していた幼稚園や療育機関の担当者、医療機関の専門スタッフ、進学する学校の担当者などが考えられます。

以上の点だけ見ても、たとえば臨床心理士などの心理の専門家が担う場合には、学校教育を理解していなければ各機関の担当者の話を十分に理解することは難しいといえます。そのことからコーディネーターは教員から要請する方向でとなっているのですが、ここにも乗り越えなければならない課題が多々あります。

なぜならば、実際のコーディネーター研修では熱意のある優秀な先生が参加する一方で自治体によっては評価の低い窓際の先生をとりあえずコーディネーターにと参加させている例もあるからです。

そのことから、いかに幅広い知識と見識、そして柔軟性などを兼ね備えた人材をコーディネーターとするかは成功の鍵を握っているともいえなくもありません。富山市ではほとんどの学校に二人のコーディネーターを配置していると言い、相模原市のように全教員があつまって研修をおこなっていたりする自治体もあるようです。

ですが、コーディネーターは重要な役割を担っているといえるものの、権限の面においては不明確なところもあり、役割に対して十分な権限が付与されるかも重要なポイントとなります。このことに関しては三鷹市が進んでいるようなので、調べて見なければなりません。

まだ始まったばかりの特別支援教育では、取り組まなければならない課題も多く、また幼児(幼稚園・保育園等)と高等教育とどのように縦の連携を構築していくのかという大きな課題もあります。

いずれにしても、日本は世界的に見ると軽度発達障害への取り組みは極めて遅く多くの関係者の方々の努力でここまできたといえます。今後、特別支援教育がきっかけとなり、発達障害を含めた障害などへの認識が広まることで、地域で生活している子どもには一人ひとりに個性があり、その中にハンディのある子がいて当たり前という前提をみなが持ち、そうした子どもたちの違いを認め、個々の教育ニーズに対応し、全てを包み込みこむ学校・学級・社会を構築していければと思えてなりません。

投稿者 takao : この記事へのご意見 (5) : トラックバック (0) : 子育て・教育 : にほんブログ村 政治ブログへ

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ご意見欄

興味深く拝見しました。ところで、練馬区では小中学校でのコーディネーターの配置が未だ行われていないときいたのですが、本当でしょうか。特別支援教育のあり方についても検討が始まったばかりで、具体的な方策はまだ何も・・と。障害児を持つ親として、自治体によってこれほどの格差が生じることが納得いきません。おそらく、決めるのは各区市町村の権限だから、ということに行き着くのでしょうが、それぞれが手探りでやっているような状況ではあまりに無駄が多く、子供のためにもなりません。野崎さんはどうお考えでしょうか。

投稿者 イオ : 2006年04月26日 21:59

イオさんご意見ありがとうございます。練馬区の特別支援教育はまだ、そのあり方を検討している段階でそれも数回しか開催されていません。はっきりと先行する自治体に比べ遅れているといえます。練馬区の現状につきましては金曜日の「今日のひとこと」でまた詳しくお伝えいたします。この問題はいろいろな人と手をつなぎネットワークを作り考え構築していかなければならないと思っていますので、今後もご意見アドバイスよろしくお願いいたします。

投稿者 野崎たかお : 2006年04月26日 22:39

早速ありがとうございます! 金曜日の「今日のひとこと」を心待ちにしています。

投稿者 イオ : 2006年04月27日 00:25

上野先生のブログ経由でお邪魔しました。

私は、某市で特別支援教育の巡回相談員をやっている臨床心理士です。

私の住む地域では、コーディネーターは学校の先生(指導主事や主任の先生が多いようです)が行っています。なので、対応にはかなりのばらつきがあり、相談を受けたケースに「そんなわがまま許していいんですか?」と発言されたコーディネーターさんもいます(苦笑)

まだまだ、学校現場において、「特別支援」=「特別扱い」とする風潮があるのも現実だと思います。

学校現場と障害を専門的な見地から見ることのできる人、それをつなぐ役割をコーディネーターがするというのが今できる策なのかなあと思います。もちろん、コーディネーターの専門性も向上してほしいですが。

投稿者 ゆいママ : 2006年06月10日 13:43

スクールカウンセラーは臨床心理士など(このなどには精神科医、大学の専門家、その他専門家が含まれます)が担当します。
特別支援教育コーディネーターは、現場の先生が分掌として担当します。
単なる連絡調整ではなくコーディネーターとしての専門性が必要です。全国でコーディネータ研修が盛んに実施されつつあります。

投稿者 kaz先生 : 2006年07月19日 10:17