「今日のひとこと」トップページ
前の記事:大成功?
次の記事:政治が変わるためには知識の共有が必要
2005年11月08日
自治体の持つ性格
中野区が行った世論調査で、中野区民が「区政に参加したい」は2割弱、「区政に参加したくない」が4割弱という結果が発表されました。
市民参加や協働を進める自治体が多いなか、自治体で暮らす市民のリアルな声が反映された貴重な調査結果と言え練馬区でも同じような調査を実施することが望まれます。さて、中野区の調査で特に重要なのは「参加したくない理由」についてで一番が「忙しいから」二番が「意見を言っても区政に反映されると思わないから」という内容になっています。二番については意見を言っても反映されないと言うのは背景に強い政治不信の問題が見えてくることから、例えば首長や議会のあり方が変われば改善することは期待できるものです。
問題はやはり一番の「忙しいから」という問題です。確かに働き盛りの世代や子育て世代が区政に参加するのは難しく、また、中野区という土地柄を考えれば出勤に便利という理由で暮らしている人も多いことが想像でき、そのような環境での生活の場合、地域のことより個人の生活を守ることが先決に来るのは必然だと言えます。
しかし、そんななかでも「忙しさ」というのを和らげ、休みの日にはゆとりある時間をすごせるまちというのを作っていくことで、自分の暮らすまちに関心を持ってもらうことは不可能ではありません。そして、関心を持ったときに参加を望んでも「意見を言っても反映されない」という環境であれば、芽生えた関心も枯れてしまうことから、「忙しい」と「意見を言っても反映されない」という問題は密接に関わっていると言えます。
以前、練馬区議会の本会議で前企画部長が公募区民の参加について「区の計画に賛成して積極的に関わってくれる区民を委員として選ぶ」というニュアンスの答弁をしたことがありますが、これではイエスマン以外は区政参加を認めないと言っているようなもので、今の練馬区の区民参加に対する本質を見た気がしました。
いずれにしても、若い世代でも高齢世代でも、地元で働く人でも区外で働く人でも皆平等な区民であり、そのような様々な立場にある人たちが意見を述べやすく参加しやすい環境を作ることがまずは先決であり、そして100参加した人も1参加した人も、または今は参加できない人もそれぞれの立場でできることをすれば充分なのだと言うことをみなが理解しないかぎり、中間流出人口が多い都市部での市民参加と言うのは難しいのではと感じているところです。
投稿者 takao
: トラックバック (0)
: 市民参画・協働
:
この記事のトラックバックURL:
http://www.nozakitakao.net/mt/mt-tb.cgi/583