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2005年06月10日

Civil Societyが実現するためには 2

(2)Civil Societyによるガバナンスの確立
情報化社会が訪れ情報の公開が進むことにより誰もが自由に情報を知ることができるようになった。その結果、政治・行政が作り上げてきた社会構造が持続することが難しいと考える市民が増えてきている。それは行政が担ってきたサービス分野での活発なNPO活動を見れば明らかである。しかし、今後NPOなどの活躍の場が広がるためには乗り越えなければならない課題もある。
現在のNPOを見ると慈善活動を目的とした「慈善型NPO」と社会的なサービスの提供を目的とした「事業型NPO」の二つに大きく分けられる。行政と市民の協働を実現するためには利潤追求よりミッションを第一目的とした「事業型NPO」の広がりが欠かせないものとなるが「事業型NPO」取り巻く環境は厳しい。労働政策研究・研修機構が行った調査によるとNPOで働く正規職員の年収は平均174万円~301万円と公務員や民間企業と比べると格段に低い。一方で近年仕事のやりがいを求めNPOを就業の選択肢としてあげる若年者も増加傾向にある。このことから財政基盤が脆弱なNPOが今後どれだけ財政基盤を確立できるかがNPOの可能性の是非を左右すると言える。東京都がNPOを対象に行った調査では「行政との関係」との問いで8割の団体が行政との連携を望んでいる。これらのことから公共サービス分野を行政とNPOが共に担っていく環境は整いつつあるといえるが、NPOが真に自立した組織になるためには、公共サービス分野を独占してきた行政がNPOをボランティア的組織としてではなく、一つの事業組織として認識し協働のパートナーであることを受け入れるようになることが市民社会の実現にとって欠かせないものとなってくる。

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