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2005年05月17日
やりがいによる充実感
先々週に講演に伺った不登校や引きこもりの子たちのフリースペース「オンリーワンクルー」を主催している鈴木さんに、活動を始めたきっかけなどをインタビューしてきました。
鈴木さんが「不登校や引きこもり」などに関心を持ったのはサラリーマン時代に見たドキュメンタリーがきっかけで、その後、会社勤めをしながら「スクールソーシャルワーカー」の講座などに通い、27歳のときに会社を辞め、新たなスタートを切ったといいます。
その後現在の「オンリーワンクルー」を立ち上げるまでに、興味のあった自立支援施設やニュージーランドの施設などで働きながら経験を積み、自分の目指す活動の形を築き上げ、現在、精神障害者施設で働きながらオンリーワンクルーの活動を行っています。
現在のオンリーワンクルーの活動について鈴木さんは「福祉というと慈善でというイメージが強いが、きれいな気持ちでやっているわけではない。やりたいからやっている。自分自身がこんな場所があったらいいなと思って作った」と話し、サラリーマン時代より安定はなくなったが、その分「やりがい」を感じ生活は充実していると語ってくれました。
しかし、不安もないわけではなく活動を継続していくに当たっての資金的な事柄など乗り越えなくてはならない課題も多くあるといいます。その不安については「今後どのように活動の体力を強化していくかはいつも考えているが、未来への希望や可能性も感じている。やりたいことがやれているし、やれているからいいんです。いまやれていることが幸せなんです」と活動を行っていることが不安を払拭するエネルギーにもなっているといいます。
一方で、行政との連携については「フリースペースは社会的に必要な活動であり、いわゆる公共的な役割に近い活動とも言え、補助金など資金的なバックアップがあればもちろんそれは助かる。しかし、助成金や補助金をもらったりすると、縛りが出来たり、介入があったり、活動をむりやり継続しなくてはならなくなる可能性がある。活動の理念を維持できないのならばいらない」としながら「これをやらなければならないという補助金ではなく、提案したものにたいして補助を行うという補助金があれば、行政ができない分野での活動は広がっていくのでは」とその可能性についても考えなくてはならないと話しています。
「経済的な充実感」から「やりがいによる充実感」へ社会の価値観が少しづつ変わり始めていますが、その先には行政と市民とが力をあわせ公共サービスを担っていくという新しい公共の形があるのかもしれません。
投稿者 takao
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