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2004年08月26日
食育の町を目指す南国市
スナック菓子にジュースそしてハンバーガーなどのファーストフードは今や「気軽に食べられる食」を通り越し、食文化の一つになりつつあります。そして、そのことにより日本の食文化は崩壊したとも言われています。そんな中、注目されているのが「食育」です。
高知県の南国市では、戦後の学校給食の役割は終わったとして現代の給食の役割とは何かを模索し、平成10年から週5日の給食をすべて米飯給食に変更しています。その狙いは地域で収穫した米を地域で消費する地産地消を通じ、おいしい食事をすることができることへの感謝の気持ちを育てていくことにあります。
米飯給食を導入するに当たっては、お米のおいしさを最大限引き出すために委託炊飯(炊飯だけ委託していた)を廃止し、自校炊飯に切り替えています。そして、南国市の米飯給食の特徴は、温かいご飯を給食で出すために、各クラスに炊飯器でご飯を出すことにあります。そのために一クラスあたり2つの炊飯器(1.8ℓ)が必要なことから、270台を購入。また各学校で必要な電気工事などを行っています。
温かいご飯の給食を取り入れた結果、児童・生徒がご飯を残すことは少なくなり、逆にお代わりが増えたといいます。
しかし、週5日の米飯給食の導入にあたっては、パン業者など取引がなくなる団体との交渉や給食調理員に新たな業務を行ってもらうための職員組合との交渉などその道のりは平坦ではなかったと言います。そして、実際に仕事がなくなり廃業した業者もあると言います。
米飯給食の導入を進めた西森善郎教育長は食育について「これまでの給食は作る給食であって、子どものための給食ではなかった。地産地消での米飯給食は、子どもだけでなく、家庭や町全体も巻き込み地域が食で繋がることにより、食への感謝の気持ちが広がっていく。それこそが南国市が目指す食育」とその思いを語ってくれました。
現在国会でも「食育基本法」の制定に向けた議論がなされており、今年度中には制定されると言います。多方面から注目される「食育」ですが、その試みはまだ始まったばかりで、導入するには何が一番大切なのかを考えて行わなければ、ただ、パンがご飯になっただけと言う結果になりかねません。
南国市は食育を通じ感謝心を育てていくことを掲げていますが、何を育てるのかの答えは各自治体で地域にあわせて考えていかねばならないのだと南国市の取材を通じ感じています。
投稿者 takao
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